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公園の死角に消えた影 ~「どこ?」が言えない恐怖~

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休日の午後、近所の広い公園。美紀はママ友との会話に花を咲かせていた。視線の先には、元気に走り回る小学2年生の娘、陽葵の姿がある。「あの子、本当に元気よね」なんて笑い合っていた、そのわずか数分後。ふと目を向けると、陽葵の姿がどこにもなかった。

公園には大きなコンクリートの滑り台、生い茂る植え込み、そして少し離れた場所には公衆トイレがある。美紀は立ち上がり、周囲を見渡した。「ひまりー!」と呼ぶ声が、風にかき消される。広大な公園は、一度姿を見失うと、どこまでも続く迷路のように思えた。

(まさか、誰かに連れて行かれた? それとも、池の方へ?)

最悪のシナリオが脳裏をかすめ、指先が冷たくなる。パニックになりそうな心を抑え、美紀はポケットからスマートフォンを取り出した。画面を開くと、みまもりGPSのアプリが地図を表示する。陽葵のアイコンは、公園の隅にある「秘密基地」と呼んでいた大きな木の裏側で止まっていた。

「……いた」

美紀は小走りでその場所へ向かった。木の裏では、陽葵がしゃがみ込んで、迷い込んだ小さな子猫を眺めていた。 「ひまり! 探したんだから!」 「あ、ママ、見て! 子猫がいたの」

無邪気な笑顔に安堵しながらも、美紀はGPS端末の重要性を痛感した。リアルタイム追跡ができる小型GPSがなければ、私はどれほどの時間、絶望の淵にいただろうか。声の届かない死角にいる子供を見つけるのは、親の目だけでは限界があるのだ。

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