小学4年生になった翔太は、念願の新しい自転車を手に入れた。 「近所の公園までだよ」 そう約束して送り出したものの、自転車を手に入れた子供の行動範囲は、親の想像を遥かに超える。
ある土曜日。翔太が遊びに行ってから2時間が経った。ふとアプリの移動履歴をチェックした父の浩二は、目を見開いた。 「……おいおい、こんなところまで行ってるのか」
履歴を見ると、翔太は約束の公園を通り過ぎ、大きな川にかかる橋を渡って、隣の市の大きな広場まで足を伸ばしていた。片道5キロはある距離だ。大きな国道沿いを走るルートに、浩二は冷や汗をかいた。
「帰ってきたら、しっかり交通ルールの話をしないとな」
単に「今どこにいるか」だけでなく、「今日どんな道を、どのくらいの速度で通ったか」がわかる。これがみまもりGPSの凄さだ。 無事に帰宅した翔太に、浩二はアプリの画面を見せながら話した。 「冒険したい気持ちは分かる。でも、この道は大型トラックが多いから危ないんだ。次はこっちの道を通る約束ができるなら、行ってもいいぞ」
GPSは単なる監視ツールではない。子供の成長と自立を、安全な範囲で見守り、正しく導くための「教育ツール」でもあった。